概要

三年目を迎えたRAUは、これまでのテーマに「ロードムービー」を加えて議論を繰り返してきました。
「ロードムービー」を映画ジャンルとしてではなく、「自分は何かを探すために移動する」「そもそもなぜ移動しないといけないのか」と存在論を喚起するものとして扱い、またそうした移動の過程で直面する、土地にある大きな流れ—それを形作るこれまで・これからの人の痕跡の重なりを捉えるものとして思考しています。
道、移動、流れ、交錯、、と「ロードムービー」を探る過程で、三宅唱による短いシナリオ—四行詩が制作の中心へと現れました。土地に潜む主体を意識させ、土地と人の関わりを自ずと捉えることになる四行詩は、本ワークショップの重要な構造として存在するようになりました。

ワークショップにおける議論は回ごとに切り分けられるものではなく、応答的に、作品を介して連なるように続いてきました。ここに紹介する映像作品と制作ノートの一部は、連続する議論の過程に位置付けられるものです。

22.06.22. 四行詩