RAU試「ロードムービーをする」VIEWING 2022.12.03-12.18

ごあいさつ

横浜国立大学主催のプログラム「RAU(都市と芸術の応答体)」は、都市の有形・無形の応答によって生まれる芸術の在り様を、理論と実践の両面から探求するラーニングコレクティブです。
本プログラムは3年目を迎え、藤原徹平(建築家)と平倉圭(美学・芸術学者)の共同ディレクションのもと、国内外から参加するメンバーとゲストアーティストの三宅唱(映画監督)の共同試行と議論を積み重ねてきました。

今年度の活動テーマは、「土木と詩/土地と身体/ロードムービー」です。
人間と土地が重ねて来た時間を巡る物語としての「ロードムービー」を、映像として物質化することを試みます。
今回、RAUの思考と実践を「ロードムービーをする」と題し、映像作品の上映とフィールドツアーの複合した展覧会として発表します。
山本アパート(横浜市・黄金町)では、都市との応答によって生まれた映像群を暗室でのスクリーニング、紙媒体も交えた鑑賞、会期中オンゴーイングの展示も交えて体験できます。横浜の土地の物語を巡るフィールドツアーでは、RAUの土地への向き合い方を身体的に経験することができます。会期中、RAUメンバーによるガイド付きビューイング&フィールドツアーもあわせて実施いたします。

さらに関連企画として、黄金町の映画館シネマ・ジャック&ベティにて「土地の身振り:RAU短編作品+三宅唱特集」の上映を実施。2022年12月16日から公開の『ケイコ 目を澄ませて』に先駆け、三宅唱監督による過去作品とRAUメンバーによる短編作品をあわせて上映いたします。RAUの議論の観点からも三宅作品の新たな魅力を再発見する機会となります。

YPAMフリンジ掲載ページ

①ビューイング

RAUで生まれた「ロードムービー」の映像作品を中心に、2020年度から2022年度のRAUの精選された作品を上映します。会期中、RAUメンバーのガイドで展示されている映像をいくつか取り上げ、議論をする時間をつくります。

②フィールドツアー

横浜という都市を土地から理解するフィールドツアーを用意しました。フィールドツアーはインストラクション付きのMAPを携えることで、来場者が自由に実施可能です。インストラクションは、ルートに沿って土地を歩き、観察し、撮影することにまつわるものです。
RAUの思考をより深く、身体で経験するツアーです。
また週末には、要予約のガイド付きビューイング&フィールドツアーをおこないます。RAUメンバーとともに対話をしながら実際に「ロードムービー」を経験します。

詳細

タイトル
RAU試「ロードムービーをする」VIEWING

日程(展示)
2022年12月3日(土)~12月18日(日)
10:00-19:00

会場
山本アパート(黄金町)
〒231-0053 神奈川県横浜市中区初音町2丁目43
Google map

イベント

ガイド付きビューイング
下記定刻より、RAUメンバーのガイドで展示されている映像を鑑賞し、議論します。
各回約30分間
平日11:00/14:00/17:00
休日11:00/17:00

ガイド付きビューイング & フィールドツアー(要予約)
下記定刻より、RAUメンバーのガイドつきでビューイングおよびフィールドツアーを実施します。

12月4日(日)13:00-14:30
12月10日(土)13:00-14:30
12月17日(土)13:00-16:30(予定)
12月18日(日)13:00-14:30

予約はこちらから
https://ypam.jp/programs/fr108
※予約時、YPAMオーディエンスアカウントを作成する必要があります。あらかじめご了承ください。

参加費
無料

出展者
荒田幸広、石田かずき、今井亜子、Yukiho Itadani、上田和輝、遠藤七海、大槻龍平、大貫友瑞、小野晃太郎、キヨスヨネスク、兒崎汐美、駒ヶ嶺薫平、小山薫子、榊原真歩、佐藤芳和、関あゆみ、たかすかまさゆき、mari takahashi、高橋ユカ、津久井南帆、佃七緒、永井雅也、なかむらまゆ、長谷川しほ、林亜華音、廣澤梓、堀井野の花、yuni hong charpe、松井里菜、atsuko mochida、山縣瑠衣、湯田冴、若林さち

関連企画

「土地の身振り:RAU短編作品+三宅唱特集」
〈RAU試 「ロードムービーをする」 VIEWING〉の関連企画として、RAUの短編作品と三宅唱の過去作をシネマ・ジャック&ベティで上映します。複数作品を連続で観ることで生まれる思考を、作品と併せてお楽しみください。

詳細はこちら

RAU試とは

「RAU試」は、試作を通じて、メンバーが普段の議論を広げ深める場です。国内外各地からオンラインで共時的に活動しているRAUは、年間の活動の中で定期的にオンサイトに集い、集中的に試作することで議論を展開してきました。様々なバックグラウンドを持つメンバーにとって、安心して集団での制作・議論に取り組む、RAUにとって大切な活動の一つです。

RAU試「ロードムービーをする/撮る/観る」WORKSHOP 2022.09.23-09.25 ※終了済 

ワークショップでは、今年度のテーマ「ロードムービー」を、実際に集う身体とともに、これまで積みあげて来た問い・命題、そして左に掲載した三宅唱氏によるシナリオとともに考えます。
物理的には離れた二つの都市から、同時に思考を展開します。

会場
横浜・黄金町 拠点:山本アパート
大阪・北加賀屋 拠点:dot architects、みんなのうえん北加賀屋 第2農園

進行
9/23(金・祝) ロードムービーをする 10:00-18:00
各班は、各メンバーの命題・関心に基づいて前週のミーティングで分けられている。それぞれが用意した制作ノートで思考を共有しながら、拠点を飛び出してそれぞれの土地を歩きまわり撮影プランを検討する。

9/24(土) ロードムービーを撮る 10:00-18:00
歩きながら撮影し、撮影した映像を拠点で見返し、編集してまた見る。繰り返し試ながら、映像を各班ごとにつくっていく。活動のコアタイムは共通していしているが、早朝・夜間撮影を実施する班もある。

9/25(日) ロードムービーを観る 13:30-18:00
二拠点それぞれで作られた映像を連続で上映する。ゲストを交えて、オンラインで二拠点にまたがり議論を深めていく。ビューイングでは、議論に応じて2020年度からの過去作も適宜上映しながら進行される。